penlight

オタクの人生

消えぬ青の炎

 

 

遡るは二年前────────────

 

 

 

本当になんとな~く見始めたProduce101Japan Season1

そこで私はとんでもない人に出会ってしまったのだ。

 

その人はダンス歴は長くないものの、自分に自信が満ちあふれた人だった。ライバルと敵同士になった時は「負ける気はしない」と言い、当時黒髪だった彼は「ダンス職人」「若旦那」なんて言われていたりしていて、硬派なイメージがついていたと思う。しかしそんな彼も実力だけでは上に行けないことを知り、自分を少しでも目立たせようと髪を青くしてピアスも開けた。それが本当にとてもよく似合っていて、白の衣装との相性が抜群だったことは今でもはっきりと覚えている。私が彼を推そうと思った瞬間だった。

その後も彼は時には仲間と、ライバルとぶつかりながらも素敵なステージを私たちに見せてくれた。画面から見ていた私でも分かる気迫とステージに対する気持ちが熱い、そんな彼が大好きだった。

この番組でのデビューは叶わないと知った時、当時の私は相当ショックを受けた。彼のその美しくてしなやかでありながらもキレのあるパフォーマンスと舞台に立った時の表情、ちょっと恥ずかしそうにしながら観客に手を振る姿を私は画面上でしか見ることができなくて、悔しかった。現場主義の私にはなにも残らなかった。

 

 

 

月日は流れ彼が『OWV』と言うグループを組んだという情報を知る。もちろんその話を聞いたときは本当に嬉しかった。けれど私はProduce101Japanに出て頑張っていた姿の彼が好きだった。なので最初はさほど興味が出なかった。彼のグループとしてのパフォーマンスを見ないとまだなにもわかんないな、と思ったのが正直な感想だった。

 

そして迎えたステージ初披露の日(TGC)。

ちょうど私はその日仕事だったのでリアルタイムでは見れず、各媒体が撮っていた一部始終を見る。おぉ~やっぱり彼のパフォーマンスはかっこいいな、好きだな、と思った。(この日の衣装がとんでもなかったことは言うまでも無い)

そしてしっかりご祝儀としてデビューシングルも複数枚買った。彼にとって初めてのトレカを自引きすることができて嬉しかった。

 

私は昔からDD(誰でも大好き)タイプのオタクで、その当時もいろんなアイドルの掛け持ちをしていたため、この頃の私はまだOWVの存在は頭の隅にあるような感じだった。なにか大きな動きがあればチェックするし、インスタに写真が上がれば沸くし、いわばまだライトなオタクだった。まだまだQWVとは名乗れない、その程度だった。

 

 

 

そんな感じで迎えた2ndのRedy Set Go。アイドルオタクの私にはあまりにも刺さり過ぎるほど最高のMVだった。なるほど、次はこういう路線か、めちゃアイドルで良いじゃん。ジャケ写でFENDIも着てるし。ええな。と言いながらしっかりCDを購入。3rdのRoarは「OWVぽいな、攻めてるな」と思った。

そしてここで気づくのです。OWV毎回コンセプト良いな?」と。1stはOWVの売りであるダンス曲、2ndはアイドルの王道、愛の歌と見せかけたそこまでくどくないアイドル曲をロケーションの良い場所とカッチリめの衣装で、3rdはさらに上に行くぞという気合いの曲を百獣の王ライオンと炎に加えて軍服を思わせるような衣装で。

 

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https://youtu.be/xbOEgRt-gxk

 

 

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OWV - 「Ready Set Go」Music Video - YouTube

 

 

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OWV - 「Roar」Music Video - YouTube

 

 

情報をちゃんと見ていなくても良さが分かるほどにすべてが良かった。10年以上アイドルオタクをしている私が言うんだからマジ。

 

 

 

そして迎えた4thの告知。「いやこの間CD出したばっかじゃん?www」なんて言いながらもティザーを毎日楽しみにしていた。「ずいぶん爽やかだな~~~絶対今回も良いんだろうな~」と期待していたところでMV解禁。定時刻には間に合わなかったけどその日の深夜に見た。おい、ちょっと待ってくれよ、

 

 

 

youtu.be

 

 

 

 

今までのOWVと

全然違うじゃねえか─────────(褒)

 

 

 

 

 

え?こんなに爽やかでいいの?今までのダンスゴリゴリのOWVは??!?てかメンバーこんなに仲良しなの??!良いじゃん良いじゃん!かわいいじゃん!!!なんて騒いでいたらこのクソエモシーンで爆死。

 

 

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まって、超良い。。。。。

 

 

 

 

てっきりOWVさんの事だからもっとピーカン照りで夏の暑~い日に聴くような曲を想像していたから、このミドルテンポの感じが新しくて私はすぐにハマってしまった。2Bで優しい歌声で歌う彼も相変わらずかわいらしくて大好きだった。

そしてのちに自分たちでコンセプトを決めていること、衣装から振付師、MVまですべて自分たちでプロデュースしていることを知り、オタク、感服。

一般的にアイドルという仕事は、大抵の場合プロデューサーにアイドルがプロデュースされてそれをいかに自分のモノにできるのか、という仕事だと私は考えている。

けれど私は元々バンドマンが好きだったのもあって、自己表現や自己プロデュースを積極的にしてくれるようなアイドルが大好きだった。だからいつか、メンバーみんなでグループのことをプロデュースするようなアイドルが出てこないかな〜と考えていた。

それがこんな形で、私がかつて好きだった人がいるグループで、私がまさに夢に描いていたような、理想のアイドル像をOWVがしていて本当にビックリした。OWVはまさに私が考えるアイドルという概念理想そのものだったのだ。

 

 

 

そしてその後に知る有観客ライブの存在。1回ぐらい彼のパフォーマンスを生で見てみたいし時間もあるし応募してみるか、という軽い気持ちでライブの応募をしてみる。最初席はどこでもいいので一般チケットで取ろうとしていたのだが、調べてみると一般では即完売らしいというのを知り、とりあえず月額500円から入れるFCに入ることに。FC会費が安いと気軽に入れていいなと思った。倍率もどんなもんなのか分からないので当落の日はそわそわしていたが無事当選。やった。やっと会える。楽しみだな。なんてそのときはまだ淡い気持ちを抱いていた。

 

「現場」って正直一番楽しいのが準備期間じゃないですか。私もあんなに毎月のように行っていた現場がこうも久しぶりとなると本当に楽しみで仕方なかった。毎日少しずつ支度を進めながら今まで見ていなかったOWVのYouTubeを見る。ほう、みんなおもろいな。かわいいな。毎日毎日OWVの動画を漁る、MVを見返す、曲をちゃんと聴く、OWV道を見る。

アレ。。。。。。知らないうちにメチャクチャOWVのことが好きになっている自分がいた。推しである彼の生態は知っていたけど、本田くんのキュートな一面や大ボケ担当なところ、中川くんのビジュアルの再確認と天然なところ、浦野くんのおしゃべりだけじゃないちょっとした陰の部分と努力家なところ、OWVの話を聞いていても誰も嫌な気持ちにならないお笑いをするところ、OWVがみんなに対して優しいところ、スタッフまでもがファンのことを大切にしてくれるところ、すべてに魅了された。

 

 

 

そして迎えたライブ当日。私は行かないつもりをしていた1部のチケットも結局譲ってもらい入ることに。QWVの知り合いはいないしOWVの現場も初めてだったので内心ビクビクしながら向ったのだが、そんな心配は無駄だった。1部のトークライブは私がよく知ってるOWVの姿だった。メンバーみんなが仲よさそうにギャーギャー言い合っているのがとてもほほえましかった。

 

 

初めて間近で見た本物の、青髪の彼。そう、あの時の私が必死になって応援していた佐野文哉さんは、この世の物とは思えないぐらい美しかった。眩しかった。あの佐野文哉さんが今目の前で、私の前で、新たな仲間と楽しそうにしている姿を見たとき、その時初めてOWVの佐野文哉さんを認知した気がする。なんだか不思議な感じがした。

 

 

そしてそんなフワフワした気持ちのまま迎えた2部のライブ公演。弾ませる胸を必死に押さえながら1曲目が始まる。先ほどとは打って変わって前髪を上げ、チョーカーを付けて胸元が露わになった煌びやかな衣装に身を包んだ佐野くんがスモークの中から出てくる。あの時の4人のオーラは忘れられない。これが本当にOWVとしての2回目のライブなのか、と本当に信じられないくらいに勢いが凄かった。

個人的に感動したのがUBAUBAの時、佐野くんがアーティストとしての魅せ方が今までとは段違いにレベルアップしているように見えてとっても感動したのを強く覚えている(細かく言うと1サビ最初の’’UBAUBA’’のところ)。あれを見た瞬間、ステージでの魅せ方を相当研究したんだろうなと思ったし、それが衣装と彼の美貌が相まって本当に本当にかっこよかった。私が好きだった佐野くんは、あの頃よりも何倍も何倍も魅力的になって、今OWVとしてステージに立っている。佐野文哉さんはもうダンサーなんかじゃなくて「アイドル」そのものだった。それが体感できて嬉しかった。

「実力」だけで勝負しようとしていた彼が一度閉ざされた扉を再び開き、その最新の結果をこの目で確かめることができて本当に嬉しかった。公演中ずっと目が離せないほどに、眩しくらい輝いていた。こんな薄っぺらい言葉でしか言えないことが悔しいけれど、それでもやっぱりOWVの佐野文哉はかっこよかったと言いたい。そう感じた時、この人のパフォーマンスを一生見ていたいと思った。これからの彼の成長とグループの成長を、ちゃんと見届けたい。推したい、と。私は初めてここでQWVになったような気がする。

 

最後の挨拶でもしっかりQWVに届くように「愛してます」と「本当に全員見ましたからね」とはっきり言ってくれたこともとても嬉しかったし、またひとつ彼の愛情深さを知ってより佐野くんのことが好きになりました。

 

 

 

この公演を見てOWVが今出せる最大限のステージパフォーマンスを見た気がするし、この先もっともっと大きくなっていくOWVを見ていきたいな、応援したいな、と心の底から思いました。メンバーみんなの成長もすさまじいほどに早くて驚いた。とにかくステージが!!ライブが!想像の何倍も良かった!!!!語彙が無くなるほどに!もっと大きな場所で、もっとたくさんのお客さんを入れて会場を沸かすOWVが見たい!そう強く感じることのできた公演でした。ウイルスが猛威を振るっている時期ではありましたが、本当に行って良かった。また、次会う時にはさらに成長しているのだろうなと思うとドキドキが止まりません。こんな時代ですが一度きりの夏の、素敵な思い出になってくれてありがとう!!

 

 

 

佐野くんへ こんなにも素敵な景色を見せてくれてありがとう。連れてきてくれてありがとう。信じて良かった。これからもあなたらしく生きてください。

 

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